日記帳

音楽、本、映画、ときどき商売。

2012年1月28日 文化

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 日本の古代国家で、一大勢力を築き上げた蘇我氏が、聖徳太子と共に、仏教の移入に熱心であったことは、仏教が、当時にあって、最先進の思想であると同時に、最先端の知識であること思い合わせると、蘇我氏の権威の根拠が、最先進の思想、最先端の知識を所有していたことにあったと理解できるでしょう。仏教は、哲学的思想であると同時に、医学的知識でもありました。哲学も、医学も、人間の生死に係わる行為であることにおいて、権威を持つのであり、権力もまた、生まれるのです。
 蘇我氏を倒し、権力を掌握した中大兄皇子が、大化の改新を成し遂げたのは、遣隋使として小野妹子(おののいもこ)に伴なわれて中国に渡航した、高向玄理(たかむこのくろまろ)、僧旻(そうみん)、等が、日本に持ち帰った、中国の最先端の、政治上、制度上の知識を、採り入れたからです。彼等、留学生が、中国で学び、習った、人間の生存条件に最も緊要な、衣食住の知識、染織、農業、建築の技術が、国家の発展と繁栄に、大いに寄与、貢献したのです。
 中国の文化を摂取し、理解し、活用することが、有史以来、日本の国是でした。聖徳太子が、「十七条の憲法」で、「篤く三法を敬え。三法とは仏と法と僧なり。」と仏教を尊び、「冠位十二階」で、「徳・仁・礼・信・義・智」と儒教を採りいれたことに始まって、仏教と儒教は、日本の思想的根幹を成してきました。中国文化の受容者が、知を以って制する文化国家を目指していたと言えるでしょう。日本の国を指導する権威は、文化の理解者の中に在り、光源氏もまた、文化の理解者として描かれているのです。
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2012年01月28日12:00
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